日本ヘルダー学会


『ヘルダー研究』第16号〜20号 掲載記事

第11号〜第15号 第21号〜第24号

第16号(2010年)

ルソーとヘルダーにおける欠如と補償――言語と人間形成を手がかりにして
佐藤安功
1
「触覚という活動的感覚。ポエジー」――「触覚」に関するノヴァーリスのヘルダー受容
高橋優
25
ゲーテのBildung概念における「生」とその変容――ニーチェの「生の肯定」思想を手がかりに
小野塚正樹
45
神性の形成――シラーの美と崇高論における文化的、思想史的背景について
坂本貴志
67
クリューニッツ『経済百科事典』の「日本」項目――日本の政治体制に関する見解を中心として
岡野薫
91
グリム童話『ジメリの山』に垣間見られる物語精神
梅内幸信
109
小さき他者との同一化――メランコリーの概念史におけるフロイトの新生面
松山あゆみ
131
イッテンの脱形而上学的色彩論――ゲーテとの対比において
大村幸太
157
集合的記憶と個別の記憶の交差――ゲルハルト・リヒター『ルーディおじさん』
林志津江
177
2010年度日本ヘルダー学会春季研究発表会
203
2010年度日本ヘルダー学会秋季研究発表会
218

第17号(2011年)

私のヘルダー研究――『ヘルダー論集』解題
嶋田洋一郎
1
内村鑑三『地理学考』考――嶋田洋一郎「ヘルダーとナショナリズム再考」を契機に
川中子義勝
11
ヘルダーの民謡収集の思想的基盤――年齢説、起源論、パリンゲネジー論
濱田真
25
カッシーラーにおけるヘルダーの『言語起源論』――「内省」の概念が『シンボル形式の哲学』に与えた影響をめぐって
齊藤伸
43
シラーの「美的教育」思想の射程――近代における崇高な主体の形成
中村美智太郎
65
2011年度日本ヘルダー学会秋季研究発表会
89

第18号(2012年)

ことばに立ちとどまる――ベンヤミンとハーマン
常葉謙二
1
ヘルダーの「感覚」論――『認識と感覚』の同時代的位置
杉山卓史
43
無秩序の波形――ユンガー、バタイユ、マッソン
内田賢太郎
67
ハンス=ゲオルク・ガダマーの解釈学における「開放性」の概念について
白鳥まや
95
2012年度日本ヘルダー学会春季研究発表会
125
2012年度日本ヘルダー学会秋季研究発表会
145

第19号(2013年)

「幸福」「進歩」「人間性」――ヨーロッパ中心の啓蒙主義楽観論に対するヘルダーの批判
ティルマン・ボルシェ(小野あさよ訳)
1
「私は決して比較したくない」――ヘルダーと文化比較
ヴァルター・ルプレヒター(小野あさよ訳)
17
ヘルダーとシュライアーマッハーにおける接ぎ木のメタファー――翻訳の問題との関連で
ウーヴェ・ヴィルト(大田浩司訳)
39
クライストにおける古代と近代――異教の「神々」と一神教の「神」
小野あさよ
55
ドイツの多文化主義の方向性――移民統合に関わる成人教育からの分析
佐野敦子
99
【新刊紹介】反復し再来しつづける無気味なもの――異界――大野寿子編『超域する異界』によせて
須藤温子
141
【新刊紹介】「ミンネの教訓詩」の社会的役割――現実批判と道徳規範の提示――田中一嘉『中世ドイツ文学における恋愛指南書』によせて
古澤ゆう子
145
2013年度日本ヘルダー学会春季研究発表会
149
2013年度日本ヘルダー学会国際会議『ヘルダーと日本』
165

第20号(2014年)

ヘルダー『民謡集』における比較と翻訳
嶋田洋一郎
1
ヘルダーと政治思想――政治理論的解釈とその限界について
三田悠仁
27
植民地学としての日本学?――ドイツにおける日本学の成立100周年に寄せて
辻朋季
47
カッシーラーのシンボル哲学における宗教の機能――後期の著作を中心とした神話的思考との比較考察
齊藤伸
75
加害者の想起と結びついたドイツにおける犠牲者想起の変遷――1990年代の論争を通して
米沢薫
115

『ヘルダー研究』第20号記念
書評祭

書評と討論――『ヘルダー研究』第20号記念「書評祭」に寄せて
高橋輝暁
157
脈打つロゴスの普遍精神――田中一嘉・中村美智太郎編著『ことばと文化の饗宴――西洋古典の源流と芸術・思想・社会の視座』
渡邉直樹
161
果てしなく拡がる『秘教的伝統』の世界――坂本貴志『秘教的伝統とドイツ近代――ヘルメス、オルフェウス、ピュタゴラスの 文化史的変奏』
高橋優
167
もう一つの〈啓蒙期の文学〉――佐藤茂樹『ドイツ児童書の社会史――ほらばなしはいかにして啓蒙の時代を生き延びたか』
村山功光
171
新たなヘルダー理解を切り開く労作――濱田真『ヘルダーのビルドゥング思想』
笠原賢介
179
『ヴァレンシュタイン』における多様性の思考――青木敦子『影像の詩――シラー「ヴァレンシュタイン」と一義性の思考』
浅井英樹
185
パトスの交響に耳をすます――長谷川純『語りの多声性――デーブリーンの小説「ハムレット」をめぐって』
時田郁子
195
2014年度日本ヘルダー学会春季研究発表会
201
2014年度日本ヘルダー学会秋季研究発表会
221